えぇ~っ!?原チャリがもうすぐなくなるってぇぇぇぇぇ?

原付免許は時代錯誤!? それでも形骸化しそうな理由とは?

「普通免許で125ccバイクまで運転できるようになる」
という話は以前から出たり引っ込んだりしている。
世界基準を重視する経産省としちゃまったく問題ないことなのだけれど、
警察が首を縦に振らないという状況。
参考までに書いておくと、
世界基準で見ると50㏄バイクは自転車の延長線にあり、免許など不要。

免許の国際協定となっているジュネーヴ条約でも『原付』という項目などなく、
したがって原付免許だけだと国際免許証は交付されない。
時代錯誤の免許なのだった。
逆に免許が必要なバイクの排気量は、世界的に見ると110ccくらいから上。
だからこそ110cc以下のバイクって日本にしかない(モペッドはペダル付き)。

100歩譲って日本が鎖国しており、しかも原付の販売状況最高の状況なら、
そのまんまでもよいと思う。
最初にやってきた「黒船」はTPPだった。
経産省関係者から「TPPで日本の原付制度が問題になっている」と聞いたのだ。
私がWEBメディアで書いて大騒ぎになりました。

確かに世界基準で110ccまで原付免許のワクを広げるなら、
ベトナムなどで生産しているバイクを日本で販売しやすくなる。
なんたって安価です。
110ccだと6万円くらいからホンダやヤマハなど日本ブランドが買える。
日本に持ってきたって10万円以下だろう。
ベトナムからすればビジネスチャンス。
TPPは関税の問題だけにかぎらず法規や制度まで含む。
そんなことから経産省は真剣に原付の排気量ワク拡大を検討してたらしい。

しかしTPPはアメリカの反対で発効時期がわからなくなった。
同時に原付も話題にあがらなくなってしまう。
しかし! 鈴木修会長が「このままだと50ccは作れなくなる」とコメントしたのである。
確かに50ccバイクの市場規模は縮小の一途を辿っており、
すでにホンダとヤマハは業務提携。
原付バイクを一緒に作るという驚きの決定をした。
もはや50ccバイクで利益をあげることは難しいのだ。

鈴木修会長の発言でスズキは原付から撤退するという動きが容易に予想できる。
スズキが撤退すれば、
原付メーカーはホンダとヤマハが提携して作ったモデルだけになり、
価格競争力もヘチマもナスもない。
50ccバイクが20万円以上するような状況は定着すると思う。
かといって外国のリーズナブルなバイクに50ccという排気量などなし。
このままだと原付バイクに乗ろうという人はいなくなる。
「それでいいのか?」っていうことですが今のところ「それでいい」という流れ。

郵便配達は遠からず電動バイクになりそう。
新聞配達も18歳未満の人だと電動バイクになるだろう。
となればあまり困る人はいない。
もはや原付バイクが若い年齢の人の通勤などに代表される貴重な移動手段という時代じゃなくなったことを意味する。
もちろん外国からの圧力でもあれば原付免許の排気量拡大も考えるだろう。
されどTPPがなくなった今、外圧もなし。
警察が積極的に動くとも思えない。
かくして原付は形骸化していくと予想します。

https://bestcarweb.jp/news/business/1531

上記の記事を読んでどう思いましたか?

バイクに乗るための門戸が狭くなったと感じますか?
私はそうは思いませんでした。
ある意味、国がふるいを掛けてくれたと思っています。

本当にバイクに乗りたい、バイクと共に過ごしたいと考えている人の相棒が原動機付自転車の可能性は限りなく低いと思われるからです。
別に大排気量のバイクが偉いとかそんな話をしている訳ではありません。
一部のモンキーやゴリラ、ダックスを愛している人たちには申し訳ありませんが、
極一部のマイアの方々を除くと、
49ccのバイクにそこまでの愛情を注いでいる人を見かけることは稀です。



一部の職業ライダー以外は原付がなくなっても困らない!?

原動機付自転車(以下、原付)がなくなって困るのは
一体、どの層になるのだろう…
主婦?
学生?
新聞配達員?
電動式の原付(電付?)に代わっても困る人が見当たらないなぁ…
むしろ、内燃機の音がしないせいで、
歩行者が接近してくる電付(?)に気が付かづに危ない思いをしそうだ。
音を出さずに接近できるということで、
犯罪などに利用されるケースが増えそうだなぁ。

内燃機関の将来はどうなるのだろう

ヨーロッパ?
EU?
排ガス規制がどんどん厳しくなっていくので、
内燃機関の将来は八方塞がりになりそうだ。
この排ガス規制のおかげで、
今までどれだけの名車がなくなっていったのだろう…
若かりし頃に乗り回した2ストロークエンジンがなくなり…
滑らかな吹け上がりと軽い車体が楽しかった、250ccの4気筒エンジンがなくなり。
青春を共にしたレーサーレプリカ達が姿を消し、
その後に登場した、ネイキッド達もほぼ姿を消した。

原付が姿を消すことにより、バイクへの取っ掛かりはどうなる?

結論からいうと、変わらないと思う。
安価な中華製の原二スクーターなどが台頭してきているので、
入門車両には事を欠くことはないだろう。
ただし、今後バイクに乗りたいと思えるような車両が出てくればの話だが。
逆に、取り締まりの対象になりやすい原付に乗るよりは免許的には優しいかも知れない。
その代わりと言っては何だが、
免許の取得費用が高額になってしまう。
それと、自動車の運転免許に付随してついてきた原付免許の価値がなくなってくる。
原付免許で運転できないということで、
新たに免許が必要となり、
利用者に経済的な負担が増えることになるのは言うまでもない。
したがって、原二に乗ろうという人には
最低でも、小型自動二輪の免許を取得するという経済的な負担が発生する。
どの時代にも無免許で運転する愚か者はいるので、
無免許・無保険への警戒は強める必要が出てくる。

結局、何が言いたいかというと

原付がなくなった所で、
おそらく電付(?)が代替品として利用されるだろうし
バイクに乗る切っ掛けは別の物が代行するだろうし
職業ライダーは電動に移行していくだろうし。
何か問題あるかな?
生暖かい目で先行きを見守っていこうと思います。

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